2015-12-25

Star Wars / The Force Awakens




J・J・エイブラムス監督「スター・ウォーズ / フォースの覚醒」

仕事道具のパソコンが壊れるという緊急事態から逃避するように、憂さを晴らすべく観てきました。


予告が公開されてから、今か今かとワクワクしながら待ってた本編。
期待値を上げてしまうとガッカリすることも得てして多いので、予告以外の前情報は一切カットしてました。

しかし、十分に期待に応える面白さでした♪
観てない人にハードルを上げてしまうのは心苦しいけど、

A long time ago in a galaxy far, far away....

もう恒例のオープニングを改めて観れただけで満足でしょ♪
これ観れただけで1800円払う価値あります☆

ディズニーといえばお決まりのオープニングクレジット(シンデレラ城のアレ)をカットした心配りに頭が下がります。
個人的にはあったとしても気にならなかっただろうけど、確かにスターウォーズの世界観には合わないという意向も納得。


予告で全スターウォーズファンを歓喜させたハン・ソロやチューバッカには、当然ながら本編でも歓喜するんですが、本編のいたるところにオリジナル三部作オマージュ盛りだくさん♪

僕ぐらいのスターウォーズファンでもニヤニヤしちゃうぐらいなので、本気のファンの人だともっと気付くオマージュあると思います。


「ファントム・メナス」を観た時の何百倍もアガりました☆
あの時はもう1回観ようとは思わなかったけど、今回は映画館から出てきて即また戻って観たいぐらいでしたもの♪

ツッコミどころはアレコレとありますが、そんなことはどうでもよくなるぐらいに楽しかった♪

人気シリーズの新作って、シリーズのファンが雑にくっつけたような駄作も多いですが、オリジナル三部作のファンの気持ちも汲みつつ、新三部作のスタートとしても盛り上がれる、きちんと本気で丁寧に作られた新作でした。

新キャラクターも良いし、レイは新ヒロインとして最高にカッコよくキュート☆
BB-8なんて今更ラジコン欲しくなるぐらい可愛いし、今後への布石として気になる要素もたくさんあるし、次へと繋がる終わり方も抜群で、ついに新たなサーガが始まったんだなぁ〜とホント嬉しい☆

むしろ今作はスターウォーズファンへのおもてなしという感じで、次作からこそ本番ということで再来年「エピソード8」への期待も高まります♪


とりあえずオリジナル三部作を観返して、もう1回は観に行きます☆

2015-12-07

グラスホッパー



瀧本智行監督「グラスホッパー」

当初は観る予定ではありませんでした。

メンズデーに、午前中から別の映画を観に行ったんですが・・・それがホント酷くて・・・。
せっかく映画に刺激を貰おうとやって来たのに、このままでは帰れぬわ!!と、上映時間のタイミングの良かったコチラも観ることにしました。
映画を梯子するなんて、ホントに久しぶりです。


何よりも大きな発見だったのが、蝉役の山田涼介。

ジャニーズの子だということは、普段あまりテレビを見ない僕でもCMなどで見かけて知ってはいたんですが、これほど演技力のある子だとは知りませんでした。

アイドルって、普段からの立ち振る舞いにも言動にも、様々な制約があるじゃないですか。
汚い言葉遣いはしちゃダメだし、アイドルとしての純血みたいなモノを演じなければならない。

そんな制約から解放されて、アイドルとは真逆と言ってもいい残忍な殺し屋役を、思う存分に楽しんでるような若いパワーを感じました。

最近では、上手い下手ということなく「無難に演技をこなせる若手俳優」が多いと感じますが、この子は上手い♪
アイドルとしてダンスをしてることもあってか、アクションも見応えあったし。
予告でも流れますが、劇中の「そいつはヘヴィだな」の言い方・・・もうたまりません♪

この発見だけで観た甲斐はありました。


観始めると、原作のストーリーをだんだんと思いだしてくるもので。
あれ?こんなだったっけ?とか、あぁここは変えちゃったんだ・・・とか、原作との違いに気付いてきます。

いろいろ言い始めたらアレコレとありますが、それはそれとして僕は娯楽作品として全然楽しみました♪

伊坂幸太郎の原作は、ずいぶん前に読んでたんですが、良い感じに原作の記憶が薄れてきたタイミングだったのが良かったかも。
きっと、この前に観た映画の酷さが、振り幅として効いたということもあるとは思います。


原作ファンからは不評らしいですが、基本的に原作好きなら実写は観ちゃダメです。

登場人物や舞台になる風景を、自分の想像で好きなようにイメージしながらストーリーを楽しめる小説は、そこで完璧に完成してる。
なので、実写化されても絶対に原作を超えることは無いので。

そこを粗探しのように「ここが違った」みたいに非難するのは、いかがなものかと思います。
逆に「原作に忠実だった」という高評価も目にすることがありますが、だとすれば知ってるストーリーを映像として追うだけなので、わざわざ観る必要性は感じませんし。


小説は作家ありき。
なので、多少の制約などはあると思いますが、作家の思うように自由に書けます。

映画も監督ありきではあるんですが、小説の作者に比べると自由度は低い。
映画は様々な人々や企業が絡んでくる、大きなお金が動くビジネスなので、何でもかんでも監督の思うようには出来ません。

そういう意味でも、実写化されたモノが原作より面白くなくて当然なんです。
原作がベストセラーだったりしたら尚更。


ここで改めて原作を読み返してみるのも面白そうなので、いま読んでる本を読み終わったら再読してみようかな♪