2016-03-04

MAD MAX : FURY ROAD



ジョージ・ミラー監督「マッドマックス 怒りのデス・ロード」

「怒りのデス・ロード」って・・・。
相変わらずの邦題センスの無さから漂うB級感をさておいても、これは観ておきたかった「マッドマックス 怒りのデス・ロード」。

リアルタイムではうまく時間を作れず観ること叶わなかったんですが、アカデミー賞10部門ノミネートに伴うリバイバル上映で叶いました。


すっかり世間の熱は冷めてる時期に、こんなこと言うのも恥ずかしいですが、ホントMAXに最高でした。

名は体を表すと言えるほどにMADがMAXどころかMAXIMUMで、こんなハードコアでパンクでヘビーメタルな映画は観たことない。
変な例え、大好きなハードコアやヘビーメタルバンドのベストアルバムを聴いたような感覚。
DVDに妥協せず劇場で観ることができてホント良かった。


北斗の拳な世界観も最高なら、各キャラクターも最高。
登場するカーもアクションも最高なら、様々なアイディアも最高で、衣装や小道具に至るまで隅から隅までに散りばめられた細かいディテールも最高。

もともと、説明が過ぎる映画は苦手。
背景や動機などをセリフでペラペラと話されると、想像で埋める楽しみの伸びしろを真っ黒に塗られてしまってゲンナリしてしまいます。

でも「マッドマックス 怒りのデス・ロード」は2時間ほぼ追っかけっこのカーチェイス。
その過程でのキャラクターの振る舞いや差し込まれるカットや隙間にある1つのセリフなどで、そのキャラクターや世界の背景がやんわりと語られて無駄に水を差すような部分はしっかりカットされてる。

無駄を全く感じさせないので、先に述べたベストアルバムばりにイントロからアウトロまで一気に楽しめるんだと思います。


あれだけ冒頭から中盤に至るまで緊張感と興奮をキープさせられ続けて、アドレナリンが口から溢れんばかりにアガリまくったの久し振り、というか初めてかも。
年末に観た「スター・ウォーズ / フォースの覚醒」と互角と言ってもいいぐらい。
過去作の前振り抜きで言えば、互角というより超えました。

「スター・ウォーズ / フォースの覚醒」はリピート叶わぬままに上映終了になりそうなので、これはリバイバル上映中にリピートしとかねばならんかな。